「作家の四季」を読んで思ったこと【読書日記】

読書日記
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好きな小説家のひとりに、池波正太郎氏がいます。池波氏の時代小説の世界に引き込まれてから、『鬼平犯科帳』『剣客商売』等は、ほとんどといってよいほど読みました。

それらの小説群の中でも、何度も読み返した作品はあまたほどあります。それほど池波氏の時代小説は魅力に満ちていて、時間を忘れるほど引き込まれます。

そしてさきほど、「作家の四季」という題名のエッセイを読んだばかりでした。池波氏のエッセイを初めて通読しましたが、意外に感じたことがありました。それは時代小説家の印象が強かったせいかもしれません。池波氏はこよなく映画を愛していて映画評論家の顔も持っていることを知りました。また、海外にもいたく興味を抱いていたようでした。

「作家の四季」のエッセイを読み終えたとき、氏が描く時代小説の世界と、異国の地のフランスの田舎をこよなく愛されていたことがどうも結びつきませんでした。

けれどもよくよく考えてみると、時代小説の世界をセンス良く描かれるのは、その嗜好が影響されているのでないかと考えていくと腑に落ちるのです。

「作家の四季」を読んで、印象に残った文章を引用したいと思います。

私は十三歳から世の中へ出て、はたらいてきたので、少し疲れているのかもしれない。自分が書いたおびただしい本を眺めていると、虚しさだけを感じている。
けれども、私は幸運の男であった。書きたいものは、ほとんど書けたし、つつましく生きて来て、さほどに残酷なおもいもしなかった。
いまは、私の仕事を支持してくれた人びとに感謝するのみだ。

池波正太郎 - Wikipedia

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