読書日記

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「さむらい劇場(新潮文庫)」池波正太郎(著)・読後感

酒と女に溺れ家中の鼻つまみものである榎平八郎は二十一歳。七百石の旗本の三男に生れながら妾腹の子ゆえ家来にまで蔑まれている。ある夜、女を抱いた帰途、何者かに襲われる。やがて、それは彼を疎む父親の命であることが判明する。
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「復活の日」 (角川文庫) 小松左京(著)・読後感

『復活の日』(ふっかつのひ)は、小松左京が1964年に書き下ろしで発表した日本のSF小説である。また、同作を原作に、(旧)角川春樹事務所とTBSの製作により、1980年6月に東宝系で公開されたSF映画である。英題は“Virus”。
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「山本周五郎名品館Ⅳ:将監さまの細みち」山本 周五郎 (著), 沢木 耕太郎 (編集) ・読後感

最終学歴は尋常小学校卒です。現在であれば、中学校2年までの学歴しかありません。その後、山本 周五郎氏は社会人として働きに出ます。なぜ、学歴を記したかと言えば、学歴が無くても、日本文学史に残る優れた小説を後世に残した作家のひとりだからです。
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素敵なカフェ空間で、愛する小説を読んでみたい【読書日記】 

好きな作家のひとりに、池波正太郎氏がいます。初めて目に触れた時代小説は、池波正太郎氏の作品でした。どんなタイトルだったのか忘れましたが、それからというものの、池波正太郎氏の時代小説の多くに出会いました。面白くて夢中になって読める小説です。
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「蠅の帝国 (新潮文庫) 」帚木蓬生(著)・読後感

本書は、志那事変から太平洋戦争終結後までの期間、内地、満州、中国大陸、東南アジアを舞台に、軍医と医師を主人公とした全十五話からなる短編集である。主人公は古手大尉一名を除き、中、少尉、軍医見習い士官、医師と、いずれもが二十代半ばの若者たちで、彼らが医学者として戦争にどのように向き合ったのかが描かれている。
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「アフリカの蹄 」帚木蓬生(著)・読後感【読書日記】

絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。黒人差別に怒る日本人医師を描く冒険小説! 
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「水曜日の凱歌」乃南 アサ (著)・読後感【読書日記】

昭和20年8月15日水曜日。戦争が終わったその日は、世界のすべてが反転してしまった日、そして女たちの戦いが幕を開けた日だった。14歳の鈴子は、進駐軍相手の特殊慰安施設協会で通訳として働くことになった母とともに、慰安施設を転々とする。
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「騎士団長殺し」村上春樹(著)・読後感【読書日記】 

妻との離婚話しから自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見する。アトリエ裏の雑木林に小さな祠と石積みの塚があり、中には仏具と思われる鈴が納められていた。
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「55歳からのハローライフ」(幻冬舎文庫)村上龍(著)・読後感

離婚したものの、経済的困難から結婚相談所で男たちに出会う女……。みんな溜め息をついて生きている。人生をやり直したい人々に寄り添う「再出発」の物語。感動を巻き起こしたベストセラー! 
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短編小説×アート「ねむり」(新潮社刊)村上春樹:著・読後感

眠りを失くした主婦がこの短編小説の主人公で、『ねむり』について心境を独白している物語です。これと言って起伏のある物語ではありませんが、文章そのものに味わいがあります。あるいは語り口調に、読者を酔わせる魔力がある、といえばよいのでしょうか。 
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夜明けの星 (文春文庫)Kindle版 池波 正太郎(著)・読後感

越後の国を出て十六年、江戸の町で父の仇敵を探し続ける浪人・堀辰蔵。飢えて疲れきった辰蔵はある日ささいなことで逆上し、見知らぬ煙管師の頸すじに斬りつけてしまう。父と仲良くふたり暮しだった煙管師の娘・お道は、これで天涯孤独の身となった。 
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「桜雨」(集英社文庫)Kindle版 坂東 真砂子 (著)・読後感 

【島清恋愛文学賞受賞作】東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。闇の中を渦巻いて立ちのぼる朱色の炎、火の粉と共に乱舞する桜の花びら、描かれたふたりの女――。 絵に魅せられ、その謎を追う彩子の前に……。
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[新装版]嫌われ松子の一生(上)(幻冬舎文庫) Kindle版 

東京で大学生活を満喫していた川尻笙は突然父から、かつて失踪した伯母・松子の存在を聞かされる。しかも彼女は数日前、小さなアパートで何者かに殺されていた。松子は三十年以上、どこで何をしていたのか。そして警察が容疑者として追う、元殺人犯の男とは何者なのか――。
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「サガン・疾走する生」マリー=ドミニク・ルリエーヴル (著)永田千奈(翻訳) 

18歳での鮮烈な文壇デビューと世界的名声。その絶頂で起こした自動車事故。ギャンブルへの熱中。2度の結婚と離婚。薬物依存と経済的困窮。そして文学への愛―― 世界を騒がせ続けた女性作家のデビューから死までを取材。サガンの実像に迫った本格的評伝。 
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小説 『グッド・バイ』Kindle版 太宰治著・読後感【読書日記】 

『人間失格』を書き始める前の1948年3月初め、朝日新聞東京本社の学芸部長末常卓郎は三鷹の太宰の仕事場を訪れ、連載小説を書くことを依頼する。なお『グッド・バイ』は依頼を受けて初めて構想されたものではなく、すでに太宰の中で練られていたものであった。 
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「冬の蜃気楼 (小学館文庫)」 山田太一著・読後感【読書日記】 

1958年、東京郊外にある映画撮影所から物語は始まる。主人公は大学を卒業したばかりの22歳の助監督。映画界は最盛期を過ぎたとはいえまだまだ活気に満ちている。新人女優として突然主人公の目の前に現れた16歳の美少女と大根役者の中年男をめぐってストーリーは展開する。
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「混声の森」松本清張著・読後感【読書日記】

日本語で「暮らし」という言葉を使うときは、単なる物質的な側面だけでなく、心の満足や生活の質、幸福感なども含めて、広い意味での日常のあり方を表現することが多いですね。人生も、「暮らし」に関連される言葉になるようです。 
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「大河の一滴」五木寛之著・読後感【読書日記】

日本語で「暮らし」という言葉を使うときは、単なる物質的な側面だけでなく、心の満足や生活の質、幸福感なども含めて、広い意味での日常のあり方を表現することが多いですね。人生も、「暮らし」に関連される言葉になるようです。 
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「村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 」村上春樹著・読後感 【読書日記】

小説家でありながら、70余点あまりもの訳書がある村上春樹氏。その原動力はどこからくるのか ―― 翻訳者でもある村上春樹氏が、36年にわたる道程を振り返って語られています。 訳書、原書の写真も多数あり、興味深い書籍になっています。 
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「秘伝の声」池波正太郎著・読後感【読書日記】

「暮らし」という言葉は、日常生活や生き方を意味します。「暮らし」は私たちの生活そのものであり、そこには個々の価値観や環境に応じたさまざまなスタイルがあります。豊かな暮らしを送るためには、自分自身のライフスタイルやニーズに合った工夫が必要です。  
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「翼がなくても」中山七里著・読後感【読書日記】

「暮らし」という言葉は、日常生活や生き方を意味します。これは、私たちが日々どのように生活し、何を大切にしているか、どのように時間を使っているかを表す広い概念です。暮らしは、住まい、食事、仕事、余暇、健康、人間関係など、生活のすべての側面に関連しています。 
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『塗られた本』松本清張著の読後感

『塗られた本』(ぬられたほん)は、松本清張の長編小説。『婦人倶楽部』(1962年1月号 - 1963年5月号)に連載され、1984年5月に講談社ノベルスから刊行された。後に電子書籍版も発売されている。  
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『ノーサイド・ゲーム』池井戸潤著の読後感

『ノーサイド・ゲーム』は池井戸潤氏の小説で、2019年6月11日にダイヤモンド社から単行本が刊行されました。また、2019年7月期にTBS系でテレビドラマ化されていて、見事なまでにメディアミックスの販売戦略として周到な計画がなされていたような作品です。 
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「楽園のカンヴァス(新潮文庫)」の読後感【読書日記】

「暮らし」という言葉は、日常生活や日々の営みを指す言葉です。人が日々の生活を送るために行うすべてのことを含みます。単なる物質的な側面だけでなく、読書も「暮らし」に関連される言葉になるようです。
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小説「坂の途中」村山由佳著を読んで

「おいしいコーヒーの入れ方Ⅶ・坂の途中」は村山由佳さんのシリーズ7作目の恋愛小説です。主人公の和泉勝利・20歳と、花村かれん・25歳を軸として、物語は展開を見せているようです。ふたりはいとこの関係。
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「うずまき猫のみつけかた」村上春樹著・エッセイを読んで思ったこと

興味深い文章が書かれていましたので、引用したいと思います。「僕は学校を出て以来どこの組織にも属することなく一人でこつこつと生きてきたわけだけれど、その二十年ちょっとのあいだに身をもって学んだ事実がひとつだけある」
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「作家の四季」を読んで思ったこと

好きな小説家のひとりに、池波正太郎氏がいます。池波氏の時代小説の世界に引き込まれてから、『鬼平犯科帳』『剣客商売』等は、ほとんどといってよいほど読みました。それほど池波氏の時代小説は魅力に満ちていて、時間を忘れるほど引き込まれます。
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村上春樹氏のデビュー作について、綾香さんと会話してみました

村上春樹氏のデビュー作「風の歌を聴け」について、会話形式で内容を記事にしてみました。
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